人口ピラミッドがひっくり返る時 2016 9 22 Autumnal Equinox Day 秋分の日

 経済の思考実験をしましょう。
景気対策のために、大胆な政策を実施するとします。
政府が、国民全員に100万円を配布すると、どうなるか。
 若者は、今まで欲しかったものを次々と買うでしょう。
多少は貯金するかもしれませんが、買い物で使い切る可能性が高いでしょう。
 高齢者は、どうするか。
ただ貯金をするだけでしょう。
 もし、若者が少なく、高齢者が大半を占める社会があるとするならば、
国民全員に100万円を配布するという「大胆な政策」ですら、効果がありません。

人口ピラミッド 2005 5 3

書名 「人口ピラミッドがひっくり返るとき 高齢化社会の経済新ルール」
著者 ポール・ウォーレス 翻訳 高橋健次 出版社 相思社

 低迷する個人消費、低迷する株価、低迷する地価。
こうしたものは、バブル経済の崩壊が原因で、傷口さえ治れば、
つまり、過剰な設備、過剰な債務、過剰な雇用が改善されれば、
日本経済も、元に戻ると考えていませんか。
 しかし、三つの過剰と言われた「設備、債務、雇用」が改善しても、
日本経済は、さえない状態が続いています。
 バブル経済の崩壊という「外傷」に目を奪われていますが、
もっと根本的な問題が潜んでいませんか。
 それは、「人口ピラミッドがひっくり返る時」です。
日本経済も、日本の社会制度も、
人口構造がピラミッド型であることを前提として、
成り立っているはずです。
そのピラミッドが、ひっくり返る時、どうなるか。






















































































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